笹団子


今年の端午の節句の前日に娘と友人と一緒に新潟名産の笹団子を作りました!ベルリンのアジアショップでも生の笹の葉が手に入るという事でちょうど上新粉、白玉粉、よもぎ粉もあったので作ってみました。

新潟県で端午の節句に食べるものと言ったら笹団子とちまき。他県では柏餅が一般的なのかもしれませんが、私の地元新潟では、笹団子とちまきがこの季節はよくお店に並んでいました。笹団子とは餡子の入ったよもぎ餅がまるでキャンディーのように笹の葉で巻かれ、それをイグサやスゲの紐一本でぐるりと巻いて蒸したお団子です。笹の葉を剥がすとほのかに笹の香りが漂う緑色のお団子が顔を出し、囓ると少し硬めの食感で中には餡子が。新潟県民にとっては忘れられない味と香り。昔近所に笹団子のみを販売する個人経営の笹団子屋さんがあり、そのお店の前を通ると笹団子が蒸される良い香りが漂っていてなんとも幸せな気分になったものです。

笹団子を作ったのは初めてで、どうなることかと思いましたが、笹の葉で団子を巻く作業に少々手間取ったりしましたが、意外と簡単に出来上がりました。紐はイグサやスゲが手に入らなかったので、綿の細紐で代用。餡子はこしあんとつぶあん、そしてもう一種、笹団子の中に入っているのは見たことないけれど、これも新潟でお惣菜としてよく食べられている「胡桃味噌餡」も手作りして入れて見ました。使った味噌はもちろん自家製。結果は大成功!餡子も美味しかったですが、胡桃味噌餡入りがかなりのヒット。甘じょっぱくて餡子が苦手な方でも食べられそうです。

ちなみに笹団子を食べる時は決して笹を下までペローンと完全に剥がしてはなりません。新潟の人はまるでバナナの皮を剥くように、上から笹を一枚ずつ剥がしていき、ガブリと噛り付きます。そうすると手も汚れず綺麗に食べられ、最後は巻いてあった紐で笹を小さくまとめて縛れば、ゴミもまとまり綺麗に仕上がります。

そして、新潟のちまきはいわゆる中華のちまきとは異なり、もち米を笹の葉を三角に折ったものに入れて紐で縛り蒸したものです。もち米に味は付いていません。蒸しあがったもち米をきな粉に付けていただきます。もっちりした三角形のもち米ときな粉の組み合わせが何とも優しい味です。

ベルリンで食す笹団子は遥か遠い新潟と子供の時に食べた思い出や情景を運んでくれました。 団子を自然の笹とイグサで巻いて蒸すという昔の人の温かい知恵と手を動かしてわかる楽しさに感動した今年の節句でした。